田辺・弁慶映画祭コンペティション部門2014(和歌山県)【映画祭】
2014年 11.7~11.9
第8回 田辺・弁慶映画祭が開催された
各賞受賞作品は以下の通り
弁慶GP作品賞「ひとまずすすめ」柴田啓祐監督
映検審査員賞 「4mmベニヤ3枚と半」小崎基広監督
市民賞 「ひとまずすすめ」柴田啓祐監督
文化通信社賞 「還るばしょ」塚田万理奈監督
男優賞 木村知貴「ひとまずすすめ」「SLUM-POLIS」出演
女優賞 斉藤夏美「ひとまずすすめ」主演
左から 柴田啓祐監督・小崎基広監督・塚田万理奈監督
左から 木村知貴・斉藤夏美
各賞入賞作品は
テアトル新宿・テアトル関西地区映画館での上映権が与えられる
ひとまずすすめ(GP・市民賞・男優・女優賞受賞)30分
監督:柴田啓祐
出演:斉藤夏美、山田雅人、小林優斗、矢崎初音、木下あかり、
木村知貴、玉川佐知、藤代太一、赤間麻里子、池浪玄八
物語:人生が交差する市役所・戸籍課の慌ただしい中でマイペースに働く花村美幸。
三十路も目前、彼氏無し、父との二人暮らし。この淡々として生活が続いて
いくと思っていた。しかし、弟の結婚宣言をきっかけに、美幸に現実が直面
するのであった…。
誰にでも起こりそうな、人生の変化の小さな時間
ところどころにユーモアが散りばめられ、それでいて観客に
どこか人生を考えさせるようなしんみりとした部分も
優しい風が吹くような作品
柴田監督と出演者たち(オープニングパーティでの質疑応答の様子)
のちのGP・女優賞・男優賞のショット
受賞後の挨拶 緊張の様子
主演の斉藤夏美に代わり、女優賞の賞状を受け取る様子
受賞慣れしてきたのか笑顔がこぼれる
4mmベニヤ3枚と半(映検審査員賞)70分
監督:小崎基広
出演:三浦秀幸、小寺優輝、山本コウヘイ、平林美咲、小崎基広、安永健人、吉田彩花
物語:違法改造を施したモデルガンで復襲を企てるヒグチコウスケ。
退屈な日常にちょっとした変化が欲しいタカマエユウキ。
理不尽な友人関係で繋がるケンジとシオタニとミホ。
突然、車にはねられたボク。
いくつかの物語が、目まぐるしく、暴力的に構成された作品。
様々な短い話で繋がれた物語
画や展開、細かな表現が荒削りながらも興味をそそる作品
出演者が素人ばかりなので、棒読みなのは仕方なし
次回作が観てみたいと最も感じさせられた
小崎監督と出演者たち
喜びを語る小崎監督
還るばしょ(文化通信社賞)35分
監督:塚田万理奈
出演:佐藤由紀子、手塚けだま、村上玲、中田くるみ、藤井佳代子
物語:歯科衛生士のちかげは、変わらぬ毎日を淡々と過ごしている。
不満も興奮もなく、幸せも不幸も感じていなかった。そんな日常が少しずつ、
ちかげ自身を受け入れさせなくなっていく。自分は本当に生きているのか、
自分の後ろには影があるのか、証明できない不確かな自分を見つめたお話です。
PFFアワード2014入選作品 『還るばしょ』予告編 - YouTube
今回唯一のフィルムで撮られた作品。
BGMは使用されず、しんと。日常をそのまま過ごす。
「食べ物がまぶしくなってくる」
そんな監督の言葉が記憶に残っています
塚田監督と、主演の佐藤由紀子
その他入選作品
天使の欲望 磯谷渚
人に非ず 矢川健吾
独裁者、古賀。 飯塚俊光
PFFアワード2014入選作品 『独裁者、古賀。』予告編 - YouTube
SLUM-POLIS 二宮健
SLUM-POLIS - Official Trailer #1 [HD] - YouTube
ファンタズム 武田真悟
江草圭一は郊外の新興住宅地に居を構え、妻の恭子、あみな、拓海となに不自由なく暮らしている。しかし、圭一の仕事は忙しく、家族と過ごす時間は少なくなっていた。そんな時、息子の拓海が謎の事故で死んでしまう。それから一年…。
妻の恭子は別人のように変わってしまう。拓海の死から立ち直ることが出来ず、家族に内緒で降霊術師を雇い、死んだはずの拓海の「声」を聞くのであった…。
ホラー映画なのに“感動する”新世代ジャパニーズホラー。
どの作品もそれぞれに個性と強みがあり
選ぶ場所が違えば、結果は変わっていたかも知れません
他の映画祭などでも上映される作品も多いようですから
どう世に出ていくのか楽しみですね
田辺・弁慶映画祭
審査員としてはじめて参加した映画祭でしたが、
怖すぎるくらい真剣な審査員たちと、作品の素晴らしさ
上映後にはティーチングという
観客達と、監督・演者との意見交換の場もあり
聴いているだけで、視点や意見の違いがあり、とても新鮮に感じ
監督や出演者たちとも、気軽に交流の持てる素晴らしい時間でした
個人的には田辺という土地柄か、華やかさにかける部分
そして観客に若い人たちが少ないと感じました。
若者に興味を抱かせ、巻き込んでいけたなら
継続だけでなく、より成長していけるのではと感じます
田辺という土地に関わる若者が、作品に触れ
触発されるように、そこからクリエイターとなる人物が
誕生してくれば素晴らしいことですね。
田辺・弁慶映画祭では毎年
コンペティション作品だけでなく、
劇場公開されている作品が招待作品として上映され
その他にも
京都国際学生映画祭アニメ傑作選
地元田辺にまつわる作品などが上映されており
また今年はアニメソングライブも行われております。
気軽にライブのついででも、鑑賞してもらえるようになれば
作品の力で、興味は持ってもらえると思うんですけどね・・・
受賞されました関係者の方々おめでとうございます
これからも彼らに期待して
ご拝読ありがとうございました
第8回田辺・弁慶映画祭11/7~9開催! (@benkeieigasai) | Twitter
柴田 啓佑 (@DREAM_MARKET) | Twitter
小崎基広 (@MotohiroOzaki) | Twitter
木村 知貴 (@kimotoramuki) | Twitter
斉藤夏美「ひとまずすすめ」 (@saitonatsumikan) | Twitter
一部、
twitterより画像を転載した箇所がございます事をお詫びします