2014年公開作品限定、私が観た映画ランキングTOP10
1位
グランド・ブタペスト・ホテル
ウェス・アンダーソン監督最新作、2014年ベルリン映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)作品
日本公開は2014年6月6日、TOHOシネマズシャンテ他全国100スクリーンで上映された
ヨーロッパ最高峰のホテルで迎えるは"伝説のコンシェルジュ"グスタヴ・H。マダム達の夜のお相手もこなす程のプロ意識を持った彼だが、お得意様の伯爵夫人の遺言で貴重な絵画を贈られたことから、夫人殺人の容疑者に。愛弟子のベルボーイとの逃避行の先に見える物語とは・・・
ホテルの画だけでも観る価値がある程の素晴らしい雰囲気、音楽との親和性、少し奇妙なキャラクターたちが繋ぐ物語がとても小粋な印象を受ける。観て損はないといえる作品。
2位
スパイク・ジョーンズ監督最新作 2014年度アカデミー賞脚本賞受賞を始め全5部門ノミーネート
日本公開は2014年6月28日新宿ピカデリー他全国ロードショー
遠くない未来のロサンゼルス、妻との別れに悲しむ男は最新型のAI(人工知能)型OSと出会う。彼の呼びかけに答える彼女はサマンサと名乗る。彼女はまるで一人の人間のようで、魅力的な実態のないだ彼女に恋をし、彼は声だけの彼女に惹かれていくのだが・・・
サマンサの声(スカーレット・ヨハンソン)がどのBGMよりも心地よい。言葉はわからなくても、それだけを聴いてられる魅力。あり得ないけど、ありえそうな恋物語。なぜか憧れを抱いてしまう。ながれる画も二人の甘い関係にぴったりな彩りをみせる甘い甘い物語
3位
0.5ミリ
安藤桃子監督最新作、2014報知映画賞作品賞受賞 安藤サクラ主演
撮影地でもあった、高地県城西公園0.5ミリ特設劇場にて2014年10月24日より先行公開され
11月8日より有楽町スバル座他、全国順次公開されている
ヘルパーとして暮らすサワ「一晩おじいちゃんと寝てやってくれない?」そう告げられた夜、大事件に巻き込まれた彼女は、体ひとつ放り出され街で見つけた個性的な老人達の生活に入り込み、おしかけヘルパーとして暮らすことに。サワの天真爛漫さに、変化する老人達、サワが感じさせてくれる人生の意味・・・
冒頭のシーンから鳴り響く音楽と、その風景にいっきに引き込まれる。主人公サワの押しかけっぷりと、優しく包み込むような寄り添い方。ユニークなお爺ちゃんたちが光り、個人的には美味しそうな食卓も魅力
4位
チョコレートドーナツ
トラヴィス・ファイン監督作、多くの全米映画祭観客賞を受賞 アラン・カミング主演
日本公開は2014年4月19日、シネスイッチ銀座他より上映開始 現在公開中の映画館も有
1970年代、米ブルックリンで実際にあった「母親に育児放棄された子供と、家族のように過ごすゲイ」の物語。ショーダンサーのルディと、弁護士ポールは恋に落ちた。ルディの隣にはダウン症の子供マルコが住んでいた、ある日ルディは母親の帰りを待ちうずくまるマルコを発見し、三人で暮らすことにするが「ゲイの両親と、障がい児の子供」世間は幸せに暮らすそんな三人を見逃してはくれなかった・・・
二人のマルコに対する愛情と、マルコ自身が持つ暖かさがとても心に染みる。三人で過ごすシーンは本当に愛に溢れていると思う。多く語らないマルコの存在感が素晴らしい、背中で語りかけてくる
5位
ワールズ・エンド/酔っ払いが世界を救う!
エドガー・ライト監督最新作 ユタ映画批評家協会オリジナル脚本賞などコメディ映画として高評価
日本公開は2014年4月12日、シネクイント他より全国ロードショーされた
イギリス郊外のニュートン・ヘイブンに集められたかつての友人たち。リーダーのゲイリーは学生の頃成し遂げられなかった「ゴールデン・マイル(パブ12軒のハシゴ酒)」に挑戦するという。嫌々ながらもスタートした彼らだったが、次第に街の人々の様子がおかしいことに気づくも、とりあえず12軒目のパブ「ワールズ・エンド」を目指して酔っ払っていくことに・・・
これぞコメディ映画。しょうもない目的のために全力を尽くす大人たち、その背景に見える謎の侵略者という設定も壮大なのかよくわからない。それでいて、面白くまとまり楽しいのである、パブ推奨映画
6位
WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~
矢口史靖監督最新作 第18回富川国際ファンタスティック映画祭 NETPAC賞受賞
5月10日よりTOHOシネマズ日劇他より、全国公開された
大学受験に失敗したお気楽男子高校生が、パンフレットで微笑む美女に釣られて1年間の林業プログラムに参加することに。携帯の電波も届かない山奥、過酷な林業体験経て青年は変わっていく・・・
パンフレットを見て一緒に可愛いってなって、山奥に行って現実を知って、山に感動して、一緒に体験したようなそんな作品。エンタメ性があるよね
映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』公式サイト
7位
6歳のボクが、大人になるまで
リチャード・リンクレイター監督最新作 ベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞
日本公開は2014年11月14日 TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー中
6歳の少年が18歳になるまで、少年の成長と家族との関わりを描いた作品。
主要キャストである家族4人が12年間、毎年夏になっては撮影されたというコンセプトだけでも興味が湧いてしまう。物語自体は衝撃的ではないものの、歳月の変化を感じる染み込んでくるような作品。可愛い少年も、大人顔に
8位
スノーピアサー
日本公開は2014年2月7日 TOHOシネマズほか全国ロードショーされた
2031年、世界は人類の手によって氷河期に突入していた。生き残った人類は永久機関で動き続ける列車「スノーピアサー」に乗り生活をしていたが、格差社会が形成されていた。貧困層に生まれた男達は反乱を企て、先頭車両を目指す。
ノアの箱舟的な発想。車両ごとに色んな世界観が描かれていて、次が楽しみになる展開。「どうなってんだよ」って思ったら負けだと思います。勢いって大事
9位
フランシス・ハ
ノア・バームバック監督 ゴールデングローブ賞ミュージカルコメディ部門
主演女優賞ノミネート 日本公開は2014年9月13日ユーロスペース他全国上映
NYブルックリンで親友とルームシェアする見習いモダンダンサーフランシス。彼氏とも別れ、同居も解消となった彼女は居場所を探して走り回る・・・
全編モノクロで、不器用に生きる彼女が印象的な作品。彼女が主題歌に乗せて走り回るシーンはなんだか元気にしてくれる。
10位
サッドティー
今泉力哉監督 PFFアワード2012準グランプリ 第13回TAMA NEW WAVA特別賞
2014年5月31日ユーロスペースにて正式上映開始
二股を解消したい映画監督とその二人の彼女。監督行きつけの喫茶店のアルバイトとマスター。ひとめぼれする彼女持ち。元アイドルとアイドルのおっかけ・・・
「ちゃんと好き」誰もが考えたことがあるような、そんな思いを考える作品。なんかリアルで変わってる。たまのおかしなシーンが楽しい。消えるおじさん(おにいさん)
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ノミネート作品(公開日順)
大脱出1/10●ソウルガールズ1/11●スノーピアサー●2/7キックアス/ジャスティス・フォーエバー2/22●早熟のアイオワ2/22●大統領の執事の涙2/25●愛の渦3/1●アナと雪の女王3/14●LIFE!3/19●ウォルト・ディズニーの約束3/21●ワンチャンス3/21●アデル ブルーは熱い色4/5●ワールズエンド/酔っ払いが世界を救う4/12●アクト・オブ・キリング4/12●チョコレート・ドーナツ4/19●WOOD JOB~神去なあなあ日常~5/10●肉5/10●サッドティー5/31●グランド・ブタペスト・ホテル6/6●あの娘早くババアになればいいのに6/7●スイートプールサイド6/14●女の穴6/28●her/世界でひとつの彼女6/28●マレフィセント7/5●思い出のマーニー7/19●なまいきチョルベンと水夫さん7/19●GOZILLA7/25●リュウグウノツカイ8/2●フランシス・ハ9/13●6歳のボクが、大人になるまで11/14●天才スピヴェット11/15
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今年観た映画は約150本、内の32本が2014年日本公開
観たかった映画、観たい映画もまだまだありますが
劇場に通える距離ではないので少ない中からで、DVD視聴も結構入っています。
今観たい映画は「百円の恋」